認知症本人大使「希望大使」任命式(1月20日)

厚生労働省は、認知症への関心と理解を深めるための普及・啓発を行う「希望大使」を任命する、認知症本人大使「希望大使」任命イベント―私たち本人と一緒に希望の輪を広げよう―を開催しました。


希望大使に任命されたのは、丹野智文(たんの・ともふみ)さん(仙台市)、藤田和子(ふじた・かずこ)さん(鳥取市)、柿下秋男(かきした・あきお)さん(品川区)、春原治子(すのはら・はるこ)さん(上田市)、渡邊康平(わたなべ・やすひら)さん(観音寺市)の5人です。

〇左から、渡邊さん・丹野さん・春原さん・橋本厚労副大臣・藤田さん・柿下さん

大使活動への抱負と希望(5人を代表して、藤田さん、渡邊さん)

<藤田和子さんのスピーチ(抜粋)>

「希望大使」が誕生した今日、2020年1月20日が認知症とともに希望をもって生きる」共生社会の、新たな幕開けになることを、心から願っています。
私たち5人がこうしていられるのは、認知症であっても、自分自身そして地域のために、前を向いてともに歩んできている各地の多くの仲間たち、そして味方の存在があってこそです。
そして、一足先に認知症になり、旅路の先を歩きながら、こうして私たち本人が、社会に向けて勇気を奮って発信する道を切り拓いてきてくれた認知症の先輩の方々に、心から敬意と感謝をお伝えしたいと思います。
私自身、これから先、年を重ね、いろんなことが起こると思いますが、希望をもって私らしく、生きていきたいと思います。
みなさん、どうぞ一緒に、認知症とともに希望のある暮らしと社会をつくっていきましょう!

<渡邊康平さんのスピーチ(抜粋)>

認知症になったら終わりではなく、認知症になって、新たに人生を作り直すことが大事だと思います。
そのためには、社会のみなさまに、認知症についてもっと理解してほしいと感じます。特に、当事者が言いたくてもなかなか言えない「こころ」について理解してもらいたいと思います。
みなさんの地域におられる、ひとりひとりの当事者に向き合い、少しでも声を聴き、想いや希望について、理解していただきたいと思います。
今日の会をきっかけに、みなさんと共に、認知症になっても、自分らしく、胸を張って生きられる社会を目指していきませんか。

希望大使による「希望ミーティング」

任命式の後、大使ひとり一人が、希望を持って暮らせる社会をつくっていくために、やっていきたいことや夢、社会にむけて伝えたいメッセージを発信しました。

〇任命式のの後に行われた希望大使による「希望ミーティング」

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